ある時期、わたしはひとりの男とのテレホンsexに溺れていた時期があった。
当時、2ショットダイヤルでサクラのバイトをしていたわたしだったが、
たまたまその月、既に自分の目標額まで達せていた気のゆるみからか
ある日の午後、繋がった客である男に気を許した。
普通の会話で、次回、伝言ダイヤルで会話の待ち合わせを約束した。
それから数度、伝言ダイヤルでのやりとり。
そのうちなぜか、わたしは自分から自分のPHS番号をおしえた。
「直電のほうが、お金かからないでしょ」
という、配慮だった。
ほどなく、わたしたちは毎日電話で話す間柄になった。
男が勧めるネットにも、それを機に手を出した。
「メールできると便利だよ」
その一言だった。
互いのこと、内面的なこと、過去の話、いろいろした。いろいろ聞いた。
そんなある日、いつもと違う、えっちな会話になり、テレホンsexへ・・・
もう、ドーパミン出まくりな日々だった。
体でイク、というのではなく、脳でイク快感を知ってしまったら
肉体と肉体がぶつかりあうだけのsexでは物足らなくなった。
わたしは過去ふりかえってみて、
sexの最中に、口数が多い男性(笑)とのつきあいが皆無である。
ほとんどの男は黙って行為のみに集中している。
以前、ソープ時代の頃、
男性なのに、「ぁんぁん・・」とあえぎ声がうるさい男がいて、それには笑えたが
日本の男性は、どうして最中に無口な人が多いんだろう・・・
テレホンsexは、当然の如く、声と気配が頼りだから
男の、「ほぉら、もっと反ってごらん、もっと、もっと・・」
という声、
「こんなにてらてら濡れちゃって、いやらしい子だ・・」
という、恥ずかしい言葉、
「だめ、まだダメ、言わないと挿れてあげない」
などという、日常生活でとは縁遠い言葉の数々・・・
これらを熱い吐息まじりにささやかれつつ、あたかも、自分の中指が
彼の舌先のように感じられて
めくるめく大脳とクリトリスの融合、のようなひととき・・・。
ほんとにあの時期、わたしはその男の声と巧みな喋りにはまっていた。
最近、ある経緯である男性と電話で会話した。
最初は、仕事の話だったのが、そのうち彼の昔の女の話になっていった。
いかに自分はもてたか、女に不自由しなかったか、
だから今もがっついてはいないんだよ、と言いたげな様子に
不快感をも感じたが、暇だったのでつきあっていた。
テレホンsexに持ち込みたそうな気配があった。
わたしが迎え水を打った。
「そんなこと聞いたら、妙な気分になっちゃうじゃない」
と。
すると待ってました!、とばかりに
「もう先っぽが濡れているんだ、君も触ってよ」
と。
しかし、その後、なんか違う。
自分のつきあってた女とのH話を延々と続ける男に、ため息が漏れた。
わたしが黙っていたら、自慰にふけっているのかと思ったんだろう。
その後のことは書くに足らないことなので書かないww
テレホンsexで、女を50人はイカせた、と豪語した。
その後、女のほうから会いたがる、と言う。
うっそでしょ~!!、
と、叫びたかったが面倒なので苦笑でやめておいた。
この男、あるべきテレホンsexが解っていない。
脳内sexの意味をはき違えている。
わたしの理想としては・・・
実際、目の前に裸でごろん・・とし合っていても、
組み体操のようなsexをするのではなく、
愛の会話をしつつ、脳もイカせてくれるような、そんな男がいい。
快感をくれる男には、快感で応えたくなる。
貴方が望む、すべてのことを、
このわたし以外の女ではダメな男にしちゃうくらいに・・・