かつて幼少期より、手癖の悪さがあったわたしは、
母や祖母、叔母さんの財布からお金をくすねたり、
妹の貯金箱にものさしを差込んで小銭まで盗んだり、
正真正銘の泥棒でした。
でも、盗んでも盗んでも、盗っても盗っても満たされることはなかった。
スリルを味わいたいから、などという理由ではなく
いま思えばわたしは、常に乾いていました。満たされたかった。充足感を味わいたかった。
日々の生活の中、「満ち足りる」とい感覚が解らなくて、吐くまで食べたこともありました。
脳の中枢神経がおかしいのではないかと、病院に連れて行かれたこともありましたが
検査の結果はシロでした。
親は、双方ともそんなわたしを怒り、恥だと泣きました。
そんな親に、申し訳ないという感情はまったく湧いて来ず、「この説教、早く終わらないかな」
と、そんなことを考えていました。
反省も後悔もなにもしない子供でした。だから繰り返し、盗みました。
実家を出て自分で稼いで食えるようになってから不思議と、盗みはしなくなりました。
家を出てからしなくなりました。
でも今でもたまに虫がうずくときがあります。
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書いていてしんどくなってきました・・
つづきはまた書きます