当時わたしは28になろうとしていた。
そして2度目の結婚をしていた。
いつもの虫というか癖というか、旦那にないしょの借金を作り
一度しか着ないような服を買い込んだり高価なアクセサリーを買った。
今、思うと、「買うために借金をしてた」んじゃなく
「借金してお金ができたから買ってきた」という感じだった。変だった。
毎月の返済に行き詰まり、わたしは逃げることにした。無責任極まりない。
でも、見つかり、親に弁済して貰い
その返済の為、近所のスナック勤めを始めた。
そこで知り合った客の男。
はまってしまった。
ほどなくわたしは離婚した。
旦那への手前がなくなり、わたしの節操はどんどんなくなっていった。
でも生活はしていかなけりゃならない。
わたしは隣町の繁華街に仕事場を見つけた。
久々のピンクサロン勤めだった。
もう28にもなる女だけど、その街ではそんな年齢でも「若い子」の部類に入ってて
おかげで稼げた。
スナックは辞めていたけど客の彼とは逢っていた。
その彼にわたしは、某病院勤務であると嘘をついていた。
彼はわたしがピンサロ嬢やってるとは気がつかなかったとおもう。
もしかしたら、最後まで気がつかなかったのかもしれない、
いや、そもそもそんなことには関心がなかったんだろうな・・・
わたしは彼とラブホで逢う時
「いっしょにお風呂に入ろう」という彼の言葉に従えなかった。
ピンサロ勤務だったけど、その前、わたしはソープ勤務も経ている。
男性とお風呂なんて当然のことなはずなのに
好きな相手を前にわたしはそれにひどく躊躇した。
きっと、妙な女に映っていたことだろう・・
風呂を一緒に・・は嫌がるのに、ベッドではすすんでフェラる女。
ある時からわたしは彼とお風呂に一緒に入れるようになった。
その頃からすこしずつすこしずつ、なにかが崩れていったように思える・・・